この症例報告は本人の了承を得て記述及び掲載しております。
又、直後効果を具体的に共有するために、患者さんの言葉をそのまま記述しておる症例報告もあります事ご了承ください。
主訴:慢性腰痛
50代男性
現病歴:金融関係の管理職で座れば座りっぱなし、営業に出れば立ちっぱなし・・・深夜までサービス残業(正確には残業代は含まれているらしい・・・?)で疲労困憊で腰が痛くなって来院。
飲酒歴:週にビール2本程度、仕事の接待がある時は相手に量を合わせる。
喫煙歴:10年以上前に卒煙
既往歴:なし
家族歴:特記事項なし
自覚症状:通常は長時間の着座姿勢で痛みが発生、通常時には安静時痛はない。本日は軽い動作時痛を感じた為に来院。
他覚所見:SLR(ー)、FNS(-)、ATR(+)、PTR(+)
【施術内容】
通常の鍼灸(LFEA併用)にて治療中に両足がつる、いわゆるこむら返りを起こして、治療を中断せざるを得ない状況になった。数分待つも一向に回復する見込みが無く・・・ふと、この患者は昨年、ASP鍼にて耳鍼療法をして疾病が治った事を思い出し、ASP同意申込書がある事を確認後、この患者の為に輸入していたASP鍼が残っていたので、両耳介部のCingulate Gyrus、Thalamus、の順でASP-Classicを咄嗟に刺鍼(左右2本づつ合計4本)する。左耳に刺鍼すると同時に左足のこむら返りが解消し、右耳に刺鍼すると同時に右足のこむら返りが解消した。
Cingulate Gyrusへ打った時の変化を確認せずにThalamusまで打ってしまったのでツボ毎の反応は確認できていない。(研究でない臨床の現場ならしょうがない・・・)
ついでに腰の痛みも取れた模様・・・
患者も施術者も共に驚いた症例となってしまった。
刺鍼部は添付写真を参照
【結果】
腰痛に対する評価を一応表記しておくとVAS10→0
注意:ASP セラピーの施術報告では、施術の緊急性と効果の即効性を重視しているため、効果判定のVAS について最初の痛みを10として記載しています。
【考察】
過去にASP鍼による耳鍼療法を受けていても、ASPセラピーは治療の第一選択肢ではないので、通常の鍼灸治療が優先される。今回、患者さからも特に要望が無かったので通常の鍼灸治療にて治療していたが、突然のこむら返りによりASPセラピーの有効範囲の広さを再認識する事となった。又、腰痛に対する結果も伴ってしまった為、最初からASPセラピーをお願いすればよかったですね・・・と、苦笑いしながらご帰宅頂く事となった。
症例報告日:令和元年10月9日
症例報告作成者:松浦哲也
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