NHKあさイチで紹介されたBattlefield Acupuncture(戦場鍼治療)について

本日のNHKあさイチでBFA(BattleField Acupuncture:戦場鍼)が紹介されました。

耳のポイント(帯状回と視床)に左右2本ずつ専用の鍼を刺入したら、痛みが7→1になっていました。

BFAは、アメリカ空軍のニムゾフ大佐が提唱した治療方法で、緊急時に痛みを素早く和らげる効果が高いことが知られています。

耳への刺激が、どの様に痛みを和らげるかについては、以下の機序が考えられます。

耳に刺激をすると、前頭前野の脳血流が増加します。

前頭前野は、脳の過剰な興奮を抑える役割があります。

痛みを認識することで、扁桃体という脳の部分が過剰に興奮した状態となりますが、耳への刺激で前頭前野が活発になることで、この扁桃体の過剰な興奮を抑えているのではないか、と番組の中で紹介していました。

番組では、耳への刺激で前頭前野の脳血流が増大すると紹介されていました。

エビデンス(科学的根拠)となるような論文は未だ発表されていないと思いますが、実験的に検証段階なのだと思います。

BFAの作用機序は、不明な点がまだありますが、耳への刺激が脳の痛みを認識するところに作用して、痛みを感じにくくしていると考えています。痛みを感じにくくさせることで、痛みが引き起こす身体の反応(筋の緊張など)を軽くして、症状を軽減させているのでしょうね。

ただし、痛みの原因を見極めないと、痛みに隠れている大きな病気を見過ごしてしまうことに繋がり兼ねません。

鑑別診断をしっかりと行い、痛みの経過を追うことで回避することが出来ます。

現在、国内でBFAを実施できる施術所は残念ながら限られています。

希望される方は、日本ASPセラピー普及協会(JATA)へお問い合わせください。

文責:米田裕和(JATA副会長・鍼灸学博士)、竹田太郎(JATA会員・鍼灸学博士)

日本ASPセラピー普及協会(JATA)

日本ASPセラピー普及協会は、松浦哲也主催のBattlefield Acupuncture研究会を前身団体とする、フランス製の鍼灸針「ASP鍼」を使った施術(ASPセラピー・襖田和敏博士命名)の日本に於ける正しい普及を目的とした任意団体です。

ASPセラピーは、ASP耳鍼療法とASP皮内療法を主に、疼痛のコントロールのみならず、小児はりや美容鍼灸の分野にもその対象を広げております。

Battlefield Acupunctur(ASPセラピー)の施術を受けたいと云う患者様は全国の日本ASPセラピー普及協会(JATA)に所属する会員から施術を受ける事が出来ます。2020年4月20日現在、Battlefield Acupunctureを施術可能な当協会正会員の施術者はJATA公式ホームページから検索できます。

https://japan-asp-therapy.amebaownd.com/pages/3214488/page_201909141133

尚、鍼灸の先生からのBattlefield Acupuncture・戦場鍼治療・ASP鍼の取り扱いに関する事などは、当協会事務局までお問い合わせください。

事務局 大阪府大阪市阿倍野区王子町1-4-11-2階 大有堂鍼灸接骨院内

事務局長 上市 茂生 宛

公式ホームページ https://japan-asp-therapy.amebaownd.com/

メール japan.asp.t.a@gmail.com