「陰虚と舌苔」第29回はりきゅう国家試験から

陰虚にみられる舌苔はどれか?(問題93)

  1. 厚苔
  2. 潤苔
  3. 膩苔
  4. 少苔

陰虚について、確認していきましょう

陰虚とは、陰気の不足による虚証性の熱証(虚熱証)になります。

陰液(血・津液・精)が不足して体を冷やす作用が低下し、陽気を制約できなくなって熱感を生じる状態です。

症状としては、

  • のぼせ
  • 五心煩熱(ごしんはんねつ)(手掌や足底のほてりと胸部の不快な熱感)
  • 盗汗(とうかん)(寝汗)
  • 頬部紅潮
  • 夕方から夜間にかけての微熱(潮熱(ちょうねつ))
  • 舌質紅
  • 舌苔少
  • 脈細数などがあります

赤字がキーワード(覚えてね) 

では、舌苔は何を診ているのでしょう。

舌診で確認するものの一つです。舌診では、舌質と舌苔の状態を確認します。

舌質とは舌体(肌肉や脈絡組織)の性質を言い、舌苔とは舌の上に付着している苔状のものを言う。舌には、気・血・津液の状態や病の寒熱、重症度が反映される。

舌質は、焼肉のタン(舌)から想像できますが、筋肉ですよね。

そのため、

舌質は、気血の状態を表しています。

舌苔は、津液の状態を表しています。 

植物の苔が湿気が無いと上手に育だたないように、適度の津液が必要なのです。

竹田博士
選択肢を確認していきましょう。

1. 厚苔

裏証、実証(湿痰、食滞)

津液が滞ることで、苔が厚くなります。

2. 潤苔

正常な状態です。

苔に適度な潤いがある状態です。

3. 膩苔(じたい)

緻密でねっとりとして剥がれにくい状態です。

湿痰の停滞、食滞。

4. 少苔

正常な状態の薄苔よりも薄い状態の苔の場合です。

陰虚(虚熱で津液が少なくなった状態)と考えます。

竹田博士
正解は4の「少苔」になります。

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