会長挨拶

日本ASPセラピー普及協会(JATA)は日本での正しいASP鍼を用いた施術の普及を目的とした、営利を目的としない任意団体です。

近年私たち鍼灸師を取り巻く環境は、同業だけでなく異業種までもが同じパイを奪い合う、厳しい過当競争が続いています。

このような現状を打破するには、個人の自助努力を最低条件に、市場の構造的イノベーションを図ることでパイを増やすしか方法がありません。

しかしながら多くの鍼灸師の血の滲むような努力の甲斐なく、我が国の年間鍼灸受療率は5%前後と低迷を極め、向上どころか現状維持さえもやっとの状態で、問題解決の糸口さえ掴めていません。

私は鍼灸師養成に20年間携わる傍ら、ライフワークとして細々とではありますが「鍼灸受療率向上」をテーマに調査研究活動を続けてきました。

その中で感じた、受療率向上を妨げている要因の1つに「施術効果の即効性が希薄」であることが挙げられます。

勘違いして頂きたくないのは、一握りの凄腕鍼灸師による施術効果を否定しているわけではありません。

昭和の時代であればいざ知らず、中高生までもがスマホや電子マネーを当たり前のように使いこなし、問題解決にスピードが最も重要視される世の中において、私を含むその他大勢の鍼灸師の施術に、患者の望むだけの「即効性」が欠如しているのではないかということです。

そんな中、某テレビ番組にて歩くことも困難な腰痛で苦しむ患者が、ASP鍼を用いた簡単な施術の直後で、何の問題もなく歩行が可能となったシーンが放送されました。

ご覧になった方も多いと思いますが、施術を正式な医療の中に取り入れて実施していたのがアメリカ軍であるということや、他の論文報告などからも、施術の「即効性」は他の一般的な鍼施術よりも高いことが伺えます。

当協会は、「ASP鍼を普及させることで施術の「即効性」を高め、鍼灸師の医療人としての社会的信頼をより確かなものとし、我が国の鍼灸受療率を向上させることで国民の健康増進に寄与すること」を活動の理念として掲げています。

理念に賛同し、私たちの仲間になって下さる鍼灸師の皆様の協会加盟を心待ちにしています。

会長:襖田和敏(医学博士)