ASP鍼の医療機器国内承認への取組み

ASPセラピーにご理解を頂ける皆様へ

新型コロナウイルス感染症が全世界で猛威を振るい、それに連動して経済も不安定な状態が続いていますが、

皆様お元気でお過ごしでしょうか。

さて、

私事ではありますが、皆様にご報告させて頂きたいことがございます。

2月末に、5月に京都で開催予定の全日本鍼灸学会学術大会の抄録審査結果が届きました。

以下ほぼ原文通りです。

襖田 和敏 先生 侍史

第69回(公社)全日本鍼灸学会学術大会京都大会に演題をご応募頂きありがとうございます。

大会プログラム委員会及び理事会で厳正に審査した結果、残念ながら不採択となりました。

登録番号:10220

演題名:臨床現場におけるASP鍼の安全性に対する一検討

末筆ではありますが、先生の臨床および学術におけるご発展を心より祈念しております。

一応これでもPh.D.(博士:医学)ですし、過去10回程、同学術大会で発表経験もありますので、抄録内容自体に問題があるわけではなく、

「ASP鍼が国内未承認医療機器であること」が不採択理由である事は想像に難くありません。

私はASP鍼を用いた施術を世に広めるため、その使用を推奨している立場ではありますが、だからこそ誰よりも「有用性よりも安全性に配慮した使用がなされるべき」との想いがあり、今回の学会発表を思い立ちました。

ですから、国内未承認医療機器の有用性を殊更吹聴し、一般の方々をいたずらに困惑させるような報告とは、むしろ対極にあるものですので、本心を言えば大変残念に思います。

ですが、抄録が不採択であったことに関して、これ以上の異議申し立てをするつもりはありません。

同学会も色々とお立場があるかと思いますので。

むしろ、海外では日本と違い個人輸入などという煩雑な手続きを取らずとも、有資格者が自由に入手できるASP 鍼が、国内未承認医療機器として不当な位置付けを強いられ、それを用いた研究発表さえ認められない現状に大きな危惧を覚えます。

それこそこれはいったい『誰得』なんでしょうか?

従いまして、当協会としましては、設立理念の一つでもある「国民の健康増進に寄与すること」との立場から、ASP鍼の医療機器としての早期承認を目指し活動して参りたいと思います。

まだ具体的な活動内容についてはご報告できる段階ではありませんが、概要が固まりましたらお知らせ致します。

いずれにせよ協会員をはじめ、ASPセラピーにご理解を頂ける皆様のご協力なしには成り立ちませんので、今後ともご指導ご助力の程、宜しくお願い申し上げます。

2020年3月13日

日本ASPセラピー普及協会 会長 襖田和敏