この度、学術研究部長を拝命しました武田充史です。
我々が日々臨床で行っている戦場鍼を含む耳鍼療法は、西暦2000年頃から研究論文が急速に増えてきています。
二ムゾフ博士が戦場鍼を開発した2001年と重なり、戦場鍼が脚光を浴びたことを契機に耳鍼療法が発展を始めたようにも感じとれます。
我々のJATAは松浦代表理事が戦場鍼と出会ったことに端を発して結成されました。
伝統的な鍼灸師であった松浦が戦場鍼に魅了されたのは、トレーニングを積めば高確率で効果が出せる、痛みを和らげることが出来る、また使用される鍼、ASPが体鍼にも用いることが可能である(ASP療法)、素晴らしい鍼というところでした。
戦場鍼は鍼治療としては珍しい一定のエビデンスが提示できる治療法ですが、殆どが海外の報告であり、日本においてはどの程度有効なのか、国内で流通している器具での効果はどうなのかなど、国内研究にて明確にしなければならない課題は少なくありません。
JATAの学術研究部では、耳鍼療法およびASP療法についての学術的資料の収集、会員の皆様との情報の相互交換、そして国内における臨床および基礎研究の推進などにつとめて行きます。
学術研究部長としては、微力ではございますが耳鍼・戦場鍼療法、ASP療法発展の一助たるべく誠心誠意努力いたす所存でございます。
医学博士 武田充史
理事・学術研究部長
武田 充史(はり師・きゅう師・医学博士)
[aside type=”boader”]【略歴】
平成7年 はり師、きゅう師免許取得
平成8年 明治鍼灸大学卒業
平成10年 明治鍼灸大学大学院鍼灸学研究科 機能学 博士前期課程修了 修士(鍼灸学)
平成15年 埼玉東洋医療専門学校 専任講師として勤務
平成16~29年 鈴鹿医療学大学 鍼灸学科にて勤務
平成23年 名古屋大学大学院医学系研究科 健康スポーツ医学分野 満期退学
平成29年 博士(医学、名古屋大学、論)
平成30年 養徳鍼灸院 開院
【所属団体】日本鍼灸師会・日本ASPセラピー普及協会
【所属学会】全日本鍼灸学会・日本内分泌学会・日本慢性疼痛学会
【勉 強 会】ぴんころ鍼灸塾 塾頭[/aside]